脳という不思議

今晩は、京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」を観た。
数年前に原作を読んでいたのだけど、ストーリーを
忘れてしまっていた。でも、観ているうちにどんどん思い出した。
京極作品は、恐怖系なのだけど、単なるオカルトではない。

「この世の中には不思議な事など何もない・・・」
「人間は、目の前に実在するものが見えなく、実在しないものが
見えるということがある。それは、脳のなせる技・・・」
自分にとって都合の悪い記憶は、脳が勝手にねじまげてしまう・・・。
記憶は人間(脳)が都合のいいように解釈し、
つじつまを合わせようとして生み出されたものなのだ。
 今読んでいる、茂木健一郎の本も「脳と心の関係」について書かれた
ものなので、余計に「脳の神秘」というものに興味をひかれた。


私も思いあたることがある。
昔の記憶で、思い出したくもない「恥」・・・
よほど忘れたいのか、あれは夢で見た事だと、長い間思っていた。
でも何年か経って、急に思い出してしまった。
あれは、夢なんかじゃなくて
実際に起こったことだったということを・・・